おうち時間におすすめの海外映像作品

2. ジョーカー

最初に言っておきますが、2時間のうち1時間半は、うだつの上がらない主人公に理不尽が降りかかり、主人公は耐えきれず心を病んで精神病院に通ったりと、結構ツラい展開です。『ワタシ、そういうの大丈夫。オチがあれば耐えられる』という方だけにオススメ。わたしは、これを自宅のリビングで観ていたら観終えられた自信がありません。映画館だからこそ、観終えられた映画かもしれませんね。ただ、名作です。ホアキン・フェニックス(主役の男優)のファンになりました・・・。

「ジョーカー」というのは、アメコミでたまに出てくるあいつです。あの、緑の髪のピエロみたいなやつ。話としては、彼がどうやって生まれたのか、ジョーカー誕生秘話、みたいな位置付けなんですが、アメコミの一種かな、と思って観るとえらい目に遭います。アメコミではありません。どちらかというとホラー。スリラー?というジャンルに入るのでしょうか。

「ジョーカー」を一人の人間として描いているのが特徴で、善良でもあり、少しの邪な気持ちも持っている普通の人間が、「狂人」へと変化するまでの過程が丁寧に表現されています。

こういう状況に陥ると人は気が触れるのか、という発見がありました。ジョーカーが狂人に至るまでを演じ切った、ホアキン・フェニックスの演技は圧巻でした。ラストの彼が本当に格好いいので、是非観てほしい。